KOTOBUKI Medicalが4年以上の歳月をかけ独自に開発したVTT(Versatile Training Tissue)は、コンニャク粉を主成分とした革新的な医療トレーニング用模擬臓器です。人体組織によく似た触感と強度、伸縮性を持ち高温にも耐えられることから、電気メス、超音波メスといったエネルギーデバイスはもちろん、鉗子操作や縫合にも対応しています。

『VTT-Enucleation model』は、軟質のブロック内に疑似腫瘍(やや硬め、直径約12mm)が2個埋め込まれています。 電気メス等で摘出(核出)して死腔を残さない縫合まで一連のトレーニングに御使用頂けます。乳腺腫瘍の核出、肝臓など実質臓器の腫瘍核出、切除などもイメージ可能です。
たっぷりと厚めの形状で、側方および深さ方向に最大約10mm程度のマージンを確保した腫瘍摘出のトレーニングが可能です。
腫瘍とそれ以外の硬さが異なるため、触診による剥離層の見極めをすることも出来ます。


■ご使用時は真空パックから取り出し表面の水分を軽く拭き取ってからお使いください。
■開封後は冷蔵庫で保管し3日以内にご使用の上、一般ごみ(生ごみ)として廃棄処理をお願いします。
■未開封保存可能期間 : 製造後6ヶ月
■未開封保存方法 :常温(高温や0度以下は避けて下さい)
■サイズ
W 90 x H 30 x D 60 mm
■重さ
約180g
■品番:VTT-ENU-model

VTTは植物由来の原料を使用して製造されるため石油製品ではありません。
また、トレーニングに動物臓器を使用せずに済むので医療廃棄物を出すことなく、簡単な廃棄を可能とします。


平均寿命の伸長、医療機器の進歩等により、求められる手術は日々高度に、複雑になっています。 腹腔鏡手術等の低侵襲治療は、患者の身体に負担が少ないという大きなメリットがある一方、開腹手術のように肉眼で確認しながら行えない分、より高度な技術と多くの経験が不可欠ですが、その為のトレーニング環境は大きく不足しているのが現状です。
わたしたちは、VTTをより発展させ普及させることで、医療従事者のトレーニング環境を改善し、医療を受ける側、医療を施す側、双方のQOLの向上を目指します。